個人型DC(iDeCo)やマッチング拠出における節税額の試算(年末調整・確定申告の効果)
確定拠出年金における加入者掛金(個人型DC・マッチング拠出)は全額所得控除となり、所得税・住民税が減少します。拠出額に対する節税額の割合(税減少額/拠出額)は課税所得に応じて定まります。課税所得は年収(及び会社員か否か)や家族構成、生命保険料その他の所得控除の状況等により異なります。ここでは課税所得がわかっている場合とわからない場合の税率(税減少額/拠出額)推計の一例(注)を掲載します。
(注)重要な意思決定においては税理士等の専門家にご確認ください。
給与天引きで会社が源泉徴収事務を行っている場合を除き、自ら年末調整や確定申告を行わないと節税効果は得られません(「マッチング拠出とiDeCoの源泉徴収・年末調整」参照)。また受給時に課税される場合がありますのでご注意ください。
課税所得と節税額 (課税所得がわかる場合)
課税所得 | 税率 |
0万円 | 0%※ |
0万円~ | 15.1% |
195万円~ | 20.2% |
330万円~ | 30.4% |
695万円~ | 33.5% |
900万円~ | 43.7% |
1800万円~ | 50.8% |
※ 住民税の課税所得もない場合。
会社員の年収・家族構成と節税額(課税所得確認前の暫定対応)
(注)下表は会社員の暫定試算用です(個人差が大きいため、課税所得を確認のうえ上表をご利用ください)。
年収 | 単身者 | 夫婦のみ | 夫婦子2人 |
200万円台 | 15.1% | 15.1% | 0%~15.1% |
300万円台 | 15.1% | 15.1% | 15.1% |
400万円台 | 18.1% | 15.5% | 15.1% |
500万円台 | 20.2% | 20.2% | 17.0% |
600万円台 | 25.7% | 20.2% | 20.2% |
700万円台 | 30.4% | 30.3% | 21.7% |
800万円台 | 30.4% | 30.4% | 30.4% |
900万円台 | 30.4% | 30.4% | 30.4% |
DCセカンドオピニオン作成
(社会保険料控除等の前提は財政金融統計月報(2020)を参考に設定)
(注)上表は加入者掛金の拠出に対応。事業主掛金の拠出に係る節税額については「選択型DC等における節税額の試算(年収・家族構成別)」参照。